選挙 [DVD]

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選挙 [DVD]
71点
監督 想田和弘
発売日 2007年12月22日
定価 2,940円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 紀伊國屋書店
発売日 2007年12月22日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD

ぴあ映画生活ユーザーによる「選挙」のレビュー

  • 80点 しっかり観察されてました。

    2007-07-01  by ラブアゲイン

    日本の、とある選挙の表と裏がしっかりと観察されてましたね。
    「これ放映して大丈夫なのか?」とコチラが余計な心配してしまう程、劇中のいくつかの「ぶっちゃけ」が非常に興味深い。しかし、これが「日本の選挙」なんでしょうね(全部という訳では無いかもしれないが)

    この作品、ヨーロッパのとある映画祭で、観た観客や批評家達にコメディーだと解釈されたというが、分かる気がする。
    アメリカの選挙を題材にした、ロバート・レッドフォード主演の「候補者ビル・マッケイ」を思い出した。アノ作品は理に適ったオチがビシッと決まる秀作だったが、選挙運動の裏側で動く人々がこっけい見えたものだ。

    このドキュメンタリーも、カメラに「観察」されてる当事者や関係者、及び一般市民の日常までもがなんだかこっけいに映り、自分もアノ日常の一人だと思うと、正直苦笑してしまう。

    この作品は演出や編集の良し悪しをとやかく言う映画ではない。
    戦後50年間以上、ほぼずっと日本の政治を支配してきた自民党が、「政治のズブの素人」をどう選挙で勝たせていくか、その戦術とそれにモミクチャにされる候補者を、第三者の目で観察する映画である。
    僕は120分間の観察記録をじっくり見させて貰いました。
    お金と時間と、体力と心の余裕がある方は是非見て下さい。

    山内さん今年の春はどうなったんでしょうね・・・。

  • 90点 ただそれだけ。

    2008-02-22  by J

    この映画は、

    選挙を通して、組織的束縛が個人の振舞いや思想を規定していく様を描いている。勝つための方法論から「勝つ」という結果を求めるそれは間違っていないのかもしれない。
    しかし、あまりにも逸脱してはいないか?
    選挙戦が佳境になるにつれ、
    手法に振り回され、序々に人間的でなくなりロボット的になる候補者は、
    もはや喜劇をとおり越して悲劇だ。
    ま、確かに選挙は勝たなければ意味がない。
    というよりも、
    「勝たなければ意味がない。」
    という意味しか持てていない
    今の選挙のあり方に疑問を感じる。
    というよりも滑稽過ぎる。
    いや、その滑稽な状況がシステムを作り、
    システムを動かしている事を考えたら、
    もはや笑えない状況かもしれない。
    それでも笑える人は、
    辛辣な皮肉屋か無関心な傍観者だろう。
    政治的理念・目的は、
    勝つ為の選挙にとっては何の意味も持たない。
    というよりか、
    なくても良いモノだという事が分かる、
    この国の政治的風土を悲喜劇的描いた映画だ。
    (敢えてドキュメンタリーとは言わない)

    ただそれだけ。

  • 80点 「村社会」と現代のひずみ

    2007-07-16  by サトちゃん

     グローバル化へばく進しているかに見えながら、唐紙一枚隔てたところに、もう一つの日本の風景がある、というのが最初の印象だ。
     こうした選挙の戦い方がいつ頃から定着したのか、よくわからないが、そんなに古くないのかもしれない。
     しかしいずれにしても、そこには、だれが当選してもいいじゃないか、村社会の秩序が保たれれば、という、「学歴社会」とはべつの社会秩序が厳然とある。
     それも文化ではあろう。しかし新たな格差社会(悪しき意味での勝てば官軍)が生まれつつある社会で、あのような選挙(どこででも行われている)で果たして、市民は救われるのか?
     かといって、理論が先立つだけでは、ますます出口は見えなくなる。
     「ノブレス・オブリージュ」(noblesse oblige)そんな言葉がつと思い浮かんだ。

  • 90点 よくこんなの撮れたなぁ

    2010-01-25  by 28

    公募で選ばれた政治素人の山内さんが市議会議員の補欠選挙に挑むドキュメンタリー。

    先輩議員さんとの関係とか特におもしろい。先輩議員がいかにも熱い体育会系って感じで、なんか頼りない山内さんと好対照。気楽に政治家のはずが、公認って超大変。ものすごいしがらみの世界なのね。そして最後まで山内さんこの世界になじんでないみたい。
    こんな選挙でいいのやら。

    奥さんが車の中で文句言ってるところも好き。

  • 70点 意図

    2008-09-13  by 自然堂

    ナレーション・テロップ・音楽・凝ったアングルなど、画面上に展開する事象に対し、理解の手助けはもちろん、感情の起伏を助けたり、誘導するものは一切省かれています。ただただ、淡々と市議会選挙の選挙戦に密着した記録という体裁をとっています。

    本作は120分ですが、恐らく何百時間に達するであろう膨大な中から、気の遠くなるような編集作業を経て完成しているはずです。その作業は、監督の意図を持った作為に外なりません。

    一切の誘導を排除し、膨大な編集の末に込められた、監督の意図は果たしてなんであったのか・・・・

    私は「絶望感」だと感じました。

  • 100点 こんな奇抜な映画は初めて!

    2007-07-18  by 未登録ユーザ平助

    やらせ一切なしで、こんなに面白い映画が撮れるとは衝撃的でした。たしかに主人公の山内和彦さんは面白いキャラクターだが、この人が出馬する選挙が映画のネタになると着想した監督がすごい。ヤラセだらけの堕落しきった日本のマスコミ界を、是非想田監督に変えて頂きたい。

  • 70点 NY在住の映画作家が撮る「どぶ板選挙」(09.8/29)

    2009-11-29  by HALU

    京都市内の某ミニシアター系映画館にて、ちょうど衆議院議員総選挙の投開票日の前日に鑑賞致してきました。

    今や、ひと昔のことの様ですが、2005年秋・「小泉劇場」と呼ばれた自民党の小泉純一郎・元首相の大ブームに乗って『小泉チルドレン』の1人として、切手コイン商の山内さん。40歳の挑戦。地方市議会選挙の補欠候補の落下傘部隊として『選挙』に挑む。
    ところが、多額の選挙資金はほとんどが自腹。
    もしも負ければ借金の山が残る大博打。
    夫婦揃って縁もゆかりも一切無い地区にての「どぶ板選挙」に臨むといった、世にも過酷な選挙戦。
    ナレーションや音楽、説明も一切無い純然たるドキュメンタリー映画でした。監督・撮影・録音・編集はNY在住の気鋭の映画作家である想田和弘監督によるもの。あえてメッセージ性を封印し、映画を観た観客が自由に観察し、感じ、考え、解釈できる『観察映画』という手法を実現し撮影した作品です。

    ですから解釈は個々人でバラバラであって当然ですが、全て本音で語られる『どぶ板選挙』の在り方に、その日本型民主主義の在り方に疑問を呈する切り口が見え隠れした『観察映画』という形式の新たなるドキュメンタリー映画でした。

    2005年と言った、ひと昔の「小泉ブーム」を去った今、観賞後に、1日経てば、<友愛>の精神の民主党政権が誕生し、与野党逆転が実現化してしまった現在。
    いま現在の自民党下の山内さんの境遇をも『観察』して頂きたいとも思いました。

    私的な評価は、解釈としては白でもなく黒でもなく現実的なる限りなくグレー色の映画という感想でしたが、更に評価点と致しましては、その『どぶ板選挙』の実情が非常によく解り、新たなるドキュメンタリー映画の発想・着眼点を評価致しまして、★★★☆(70点)と言った、純然たるドキュメンタリー映画としては、やや満足という点数評価を付けさせて頂きました。
    大学や高校の教材としても使用出来るのではないかと思える『観察映画』という新ジャンルのドキュメンタリー映画でした。

  • 80点 「市議候補落下傘にて自民から先輩や党に引き回され」

    2009-07-25  by west32

    発「前回のロードショー見逃して期待の今回早朝上映」
    概「市議候補落下傘にて自民から先輩や党に引き回され」
    得「完ぺきな体育会系システム村社会では周りがつくる」
    結「まもなくの衆議院選挙各地で『山内和彦』舞台上演」

  • 70点 清く正しく可笑しいドブ板選挙

    2009-05-26  by iroha1234

    作者自身が恣意的に見せようとする要素を極力排除し、カメラを回し続けて記録されたフィルムの中から、残すに相応しいと思えたパートのみで構成するという、まさに観察映画というにふさわしいドキュメンタリー作品だ。

    宗田和弘監督は特定の政治的メッセージを発することにも興味がなければ、この山内和彦氏なる人物がいかなる人物かをイントロデュースすることにも興味がないらしく、最後までなぜ山内氏が政治家を志したのか?そもそもどのような人物なのか?彼の政治的主張はどこにあるのか?などはほとんど語られることはないし、多くのドキュメンタリーに見られるような、被写体を正面バストアップで捉え、その被写体に質疑応答で語らせるというインタビューパートすらほどんどない。
    そこにあるのは、川崎市市議補欠選という小さな選挙に群がってきたさまざまな人々、そしてそれらに振り回されてテンテコ舞いする無名の与党公認新人候補とその妻、ただそれだけ。見るものが深読みを働かせるような要素は、はじめから画面上から排除されているので、それこそ蓮実重彦がいうところの表層批評以外には、解釈がありえない構成となっている。

    ただ、これだけを持ってして、やれドブ板選挙批判だ、滑稽さまで覚える現行選挙のあり方への批判だ、として受け止めるのはいささか早計なのだろう。なぜならこれはあくまでも観察の記録であり、そこにもっとも最良と思える解釈を付け加えるのは、他ならぬ、これを見た個々人の自由なのだから・・・

  • 60点 ElectionCar

    2008-05-14  by てぃも

    市議会議員補欠選挙の選挙活動の
    ドキュメンタリー。
    なんというか、ユニーク。ほかにない面白さ。
    共有しずらい面白さだな、こりゃ。
    具体的な施策、抱負、はたまたマニフェストより
    あそこまで汗水たらして声はりあげて
    恥かきすてて頭さげるパッションが
    買われる、みたいです。
    会社、社会も政治も似たようなもんか。
    なんともうわすべりな感じなのですが
    それをわかってそれに徹する人間。
    そうなるか、そうならないかは、
    その人の選択なわけです。
    自由なんですな。

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