サンダンスで絶賛された話題作をひと足お先にレポート

アリゾナ州に住むオリーブ・フーヴァーの夢は、「ビューティー・クイーン」になること。ある日、そんな彼女のもとに「リトル・ミス・サンシャイン」の地方予選で繰り上げ優勝し、カリフォルニアで開かれる決勝戦の出場資格を得たという知らせが舞い込む。大喜びのオリーブだが、フーヴァー一家の家計は火の車。もちろん飛行機には乗れず、一家総出でおんぼろのミニバスに乗り込み、一路カリフォルニアを目指すことになる。ただでさえギクシャクしている家族たちは、狭苦しいミニバスのなかで早速口論をスタート。前途多難なフーヴァー一家は果たして無事にカリフォルニアまでたどりつけるのか? そしてオリーブはビューティー・クイーンの栄冠をゲットすることができるのか?
バラバラだった家族が、次第に再生していく様をコミカルに描くと同時に、アメリカ社会の成果主義を痛切に皮肉っており、単なるファミリー・ドラマではない仕上がりになっている。この映画が成功した要因は、フーヴァー一家を演じたキャストたちだ。グレッグ・キニアや、トニ・コレットなど実力ある個性派スターたちが、あたかも実在しそうな家族を見事に演じきっている。「負け組家族」のフーヴァー一家を通じて、失敗しても得ることは大きい、というメッセージが観る人を勇気付ける愛すべき作品だ。
『リトル・ミス・サンシャイン』は、東京国際映画祭会期中の10月24日と28日に上映される。公開は2007年のお正月を予定している。
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