ゆうばり映画祭、奥田庸介監督が3度目の挑戦で涙のグランプリ
ぴあ編集部
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の中で最も注目される部門であり、新人発掘の場として毎年多くの作品と監督を生み出してきたオフシアター・コンペティション部門。映画祭4日目の2月28日には授賞式が行われ、第20回のグランプリが発表となった。
栄えあるグランプリに輝いたのは、奥田庸介監督作『青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜』。一昨年、昨年とノミネートされるものの惜しくも受賞を逃し、3度目の今年、ついにグランプリを手にした。過去2度にわたって悔し涙を味わっているだけに、発表直後はあまりの感動で動けなくなった奥田監督。「今日受賞できんかったら、死んでやろうと思いました。そんぐらいの覚悟で作品を持ってきました。(実家が豆腐屋で)おやじはよれよれで豆腐を作っています。一個40円の世界で頑張っているおやじが応援してくれている。期待に応えずにはいられなかった。ゆうばり映画祭がなければ今のオレはありません」と、涙ながらに歓喜の言葉を会場に向けた。
『青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜』のグランプリ受賞にあたって「今回の受賞は審査員5人、異議なしで決まりました」と、審査委員長のジョニー・トー。「今回の受賞を通じて、今後もっと大きな成功を果たしてほしいです。受賞できなかった人は失望の気持ちがあるでしょうが、良い経験になったと思います。映画に対する熱意があればいつかは受賞できる。来年もゆうばりに来てください。ゆうばりは待っています。また来年!」と、希望あるコメントをゆうばりの地に残した。
また、昨年グランプリを受賞した『SR サイタマノラッパー』の入江悠監督が、ゆうばり映画祭×スカパー!の製作支援金200万円をもとに製作した新作『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』のワールドプレミア上映も映画祭を盛り上げた。さらに、会期中に『SR サイタマノラッパー』で日本映画監督協会の新人賞を受賞といううれしいニュースが舞い込み、ゆうばり映画祭が生んだ映画人たちがいかに優秀な逸材であるかを証明した。
<奥田監督を囲んで拍手喝采です>
入江監督に続き、第20回のグランプリに輝いた奥田監督が、来年の「第21回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でどんな作品を発表してくれるのか、早くも期待が寄せられる。
【オフシアター・コンペティション部門 受賞結果】
グランプリ:『青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜』奥田庸介監督
審査員特別賞:『脚の生えたおたまじゃくし』前野朋哉監督
北海道知事賞:『壁』ヒョン・スルウ監督
シネガー・アワード:『脚の生えたおたまじゃくし』前野朋哉監督
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