空気人形
(2009)
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奇跡的に到着した“空気人形”に板尾、ARATAらもひと安心
ぴあ編集部
今年のカンヌ映画祭「ある視点部門」に正式出品された是枝裕和監督の最新作『空気人形』の完成披露会見が都内で行われ、是枝裕和監督、ARATA、板尾創路が出席した。
『空気人形』は、中年男と暮らす“空気人形”が心を持ち、動き出すというラブ・ファンタジー。『誰も知らない』や『歩いても 歩いても』などの作品で世界的に高い評価を受けてきた是枝監督が、原作にホレ込み、9年間、映画化を熱望してきた作品。
是枝監督は「原作にある(空気人形の)体から空気がもれたところを、(彼女の)好きな人が息を吹き込み、空気人形が満たされる、というシーンを映像化したかった」と語り、空気人形と暮らす中年男を演じた板尾は「一見、アブノーマルな男という印象だが、普通の人間に接するように演じた」と満足げにコメントした。また、ラブ・ドールが恋する青年を演じたARATAは「久々の是枝組で新鮮な気持ちで演じられた。計算せずどれだけ自然体でいられるかということに気持ちを向けた」と撮影を振り返った。
当初、会見には主演のペ・ドゥナが登壇する予定だったが、航空トラブルにより到着が遅れ、ドゥナは会見後に行われた完成披露試写会の会場に奇跡的に到着。ドゥナは日本語で「遅れてすみません」とあいさつし、空気人形という難役に挑んだことについて「赤ちゃんとして生まれたというイメージを持ち、初めて心を持って外に出るシーンでは、心を真っ白にした」と撮影を振り返った。是枝監督は「(ドゥナは)本番では人形なんで泣けないから、メイクの間に台本を読み、涙を流していた。本当にプロの女優さん」と彼女の演技を絶賛。最後に「僕の10年間がつまった作品。いろいろなメッセージを感じてほしい」と観客に語りかけた。
『空気人形』
秋、シネマライズ、新宿バルト9ほか全国公開
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