チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル (2003) »ぴあレビュー

相変わらずのエンジェルの魅力に限界寸前!?

2003/06/30 (月) written by フォルティ大滝(映画ライター)

知的・セクシー・パワフル・キュート。おまけに極上のアクションとキャスト、スコアにと、もう参りました。

オープニングから(誰がなんと言おうと)キャメロン・ディアスたちの魅力が炸裂している映画なのである。そのあまりに強いオーラに、スクリーンが張り裂けるのではないかという心配は、大袈裟だけれども隣の人の顔色を伺いたくなるほどにフェロモン全開、フルスロットルなのである。本当、よく採用したサブタイトルに感心。

全くと言ってイイほど、ストーリーに依存しない構成。思いきった時間短縮系の編集と『マトリックス』を意識した映像処理、すなわちエンジェルの活躍で繰り広げられる新たなミッションに、全神経が集中してしまう。米国政府の要人レイ・カーターの救出劇から始まるストーリーをいつの間にかさほど意識しないで見てしまった。

ファッション・ショーのようなコスチュームの数々、スピードとキレのあるマーシャル・アーツ、有名映画のパロディまで、純粋なエンタテインメント性がこの映画にはつまっている。あえて言うことではないかな。ちょっと前の『クローサー』しかり、女性3人組の大活躍というのは、どうしてこんなにもすがすがしいものなのか。

安定した人気をモノにした余裕の表情が伺える3人のエンジェルに加え、いわばエンジェル版ダース・ヴェイダーのデミ・ムーア、ジョン・クリーズ、クリスピン・グローヴァー等のクセ者俳優たちは観ているだけで楽しい。そして往年のファンには涙のゲスト、爆笑を誘うカメオ出演のゲストスターまで、賑やかなことこの上ない。

ネガティヴな表現をすると、緊張感がないように見える。しかし、それはとことん楽しもう、楽しませようというスピリットの裏返し。本編中盤でエンジェルたちが、あるビデオを見ながら楽しそうに踊りまくるシーンがある。この映画の楽しさを一言で説明するとすれば、このシーンを例に出したい。笑顔で劇場を後にして下さい。

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